《年長》お楽しみ会
今年度コロナの影響で、年長の一大イベントであるお泊まり会がお楽しみ会という形で開催する事となり、当初は「お泊まりしたかった。」と残念がっていたが、「泊まらないけど年長さんだけで特別な事をするよ!」と伝えると「え!?何?」「どんな事?」と目を輝かせていた。ある日「今日はお楽しみ会で使う魚を作ろう!」と言うと「魚?何に使うの?」「それはまだ内緒!」「えー知りたい!」「楽しみだね。」「可愛い魚にしよう。」と待ちわびて取り組む姿が見られた。夕食時に使う財布製作や、ウォークラリーのカードの名前記入など一つ一つ自分達で準備していく事で期待も高まっていった。例年ならば夕食の買い物へ行くのだが、密を避け柿狩りに変更、これが意外にも子ども達に大好評。「柿嫌い。」「私も食べた事ない。」と行く前は不安がっていた姿はどこへやら、果樹園に着き沢山の柿を目の前にすると「うわー!大きい!」「美味しそう。」と興味津々。(子どもが手を伸ばせば簡単に取れる木の高さ)「濃いオレンジが甘いんだよ。」と果樹園の人に教えてもらい「どれにしよう?」「こっちの方が甘そうじゃない?」「あれも大きくて良さそう。」「行ってみよう。」と皆で選び、もいでいく姿はとても楽しそうだった。柿狩りの翌日には「柿初めて食べたよ!」「僕も!すごく美味しかった!」「お楽しみ会でも食べるんだよね、楽しみ。」と会への気持ちも最高潮に達していた。そしてついに当日「ミッション楽しみ!」「私はキャンプファイヤー!」「僕はうーん…選べない、全部!」とわくわくしていた。ウォークラリーでは、各クラス2つのチームに分かれ協力してミッションをクリアしていくのだが、その中の1つ“隠れふたば探し”という廊下の窓や壁や天井に双葉のマークが貼ってあり、全部で何個あるか当てる物があった。中にはダミー(三つ葉や双葉の葉の形の違うものなど)もあり、これには苦戦していた。「6コだった。」「え?8コじゃない?」「じゃあ、6コで答えてみよう。」と担当職員に答えを伝えるも外れ、何度かリトライするも正解出来ず、チーム内に不穏な空気が漂い始めた。すると「皆バラバラに数えるからダメなんじゃない?一緒に数えようよ。」とある子が提案した。すると「そうだよね、そうしよう!」再度チームの士気が上がりあっという間に正解を導き出した。「○ちゃんナイス!」「本当、ありがとう。」「どういたしまして。」と笑顔に満ちていた。こうして一丸となり、子どもだけでゴールを目指す姿は、ぐっとくるものがあった。例年よりバージョンアップした屋台での夕食(カレー、フランクフルト、ポテト、ジュース、綿あめ、柿)やキャンプファイヤーを楽しみあっという間に1日を終え、短い時間ではあったが思い出と子ども達の成長が詰まった行事となった。
<ウォークラリー>
各クラス12~13人を1グループとし、グループ毎に6つのミッションをクリアする。
★ミッション内容★
・魚釣り(子どもが作った魚…お腹にお菓子が入っています)
・隠れふたば探し(双葉のマークを探そう!ダミーあり)
・文字探し(グループで決められた色の紙をめくり、5文字の言葉を合わせると、
次のミッションへ移動する指令の言葉になる)
・パズル(1人1ピースの巨大パズル→完成品は園長先生の顔)
・駄菓子購入(ゼリー2つ、うまい棒、あめ各1本好きな味を袋に入れお金を渡す)
・スーパーボール&金魚すくい(ポイ2コを破れるまで挑戦可)
※全てクリアすると、体育館でゴール
・ご褒美ミッション(消しゴムくじ、光る腕輪・光るヨーヨーのセットくじ)
※腕輪はキャンプファイヤー時付けても可
《年中》遠足
今年度、初めての遠足。行く前からワクワクが止まらず、「もうお菓子買ったよ!」「早く行きたいね!」と話す姿の子ども達。また、雨予報だった時には、「晴れる様皆でてるてる坊主作るのどう?」「そうしよう!」と、当日を待ちわびていた。念願の遠足当日。バスの中では、お菓子やお弁当の中身の話で盛り上がり、あっという間に公園に着いた。始めに向かった遊具はターザンロープ。やり方を実際にやって見せると「すごい!速くて楽しそう!」と大興奮の子ども達ですぐに行列に。「しっかり掴まってね!離しちゃダメだよ!」とこちらが言うと「うん!」と緊張と期待が混ざった表情。ギュッとロープを掴み、シューっとすごい速さで進んでいく。「うわぁ!面白かった!」「もう1回やりたい!」と満面の笑みを見せてくれる子もいれば、少々怖かったのか顔が強張っている子など様々だったが、珍しい遊具に皆嬉しそうだった。その周りでは、「アンモナイトの化石発見!」石を化石に見立てて遊ぶ子や落ち葉拾いをする子などクラスの枠を越えて楽しんだ。次に広い野原に移動し、「わあ!広い!」「芝生が気持ちいいね!」と寝転ぶ。「先生見て!」と1人の子が鉛筆転がり(手を頭の上に合わせ鉛筆の様なポーズで坂を転がる事)を始めたのを見て、「先生も速いぞ!」と転がり競争が始まった。「目が回る~!」「○くん速いね!」と体全体で遊ぶ子ども達が微笑ましかった。「近くに迷路があるよ!行ってみよう!」と皆で中に入った。「どっちに行く?」「クモの巣あるから気を付けて!」とまるで本当に探検しているかの様にキラキラと目を輝かせ、細くてボコボコした道を進んで行く。「出口だ!」「やった!ゴール!」「今度はこっちから入ろう!」と違うルートで何度も遊ぶ姿や「○ちゃんも一緒に迷路に行こう!楽しいよ!」「うん!」と友達を誘って入り、楽しさを共有する姿があった。昼食後も「あの山の上に行ってみよう!」とこちらが声を掛け山の上に行き、「トトロが出てきそう!」子ども達には自然の中が別世界に見えている様だ。急斜面を見つけ、皆で坂を降りてみると「きゃー!走って降りられたよ!」物怖じせず走り降りる子もいれば、こちらが「大丈夫!ゆっくり降りてごらん!」と声を掛けても立ち止まったままの子もいた。「一緒に行こう!」「この枝に掴まるといいよ!」と周りの子のアドバイスにより、勇気が出たのか降りて来る事が出来、皆で喜んだ。また登る時には、根を掴み、四つん這いになったりと、それぞれが考え工夫し登り切っていた。こうして、帰る直前まで自然の中で目一杯遊び、楽しんだ一日だった。日々の生活だけでなく、こういった行事が担任や友達との関わりを深めているのだと感じる。コロナ渦の中、子ども達が沢山の体験や経験が出来る様、援助して行きたい。
《年少》運動会
ペンギンサンバの踊りを子ども達に見せた日。「わぁーかわいい!」「早く踊ってみたい!」とペンギンの帽子や手のキラキラの飾りを見て目を輝かせている子ども達。それから日々衣装作りを進めていった。ペンギンの目をつけると「私のペンちゃん横向いてるんだー!」「僕のは上向いて、空見てるんだよ!」などと自分達で目の貼る向きを決めて嬉しそうに話している。そして帽子が出来上がると「やったー!ペンちゃんできたー!」「これかぶって踊ろうよ!」と楽しみにする姿があった。又、平行して踊りの練習も行っていったのだが、最初は振りが分からず棒立ちの子もいた。しかしクラスや園庭で繰り返していくことで徐々に覚え、皆が踊れるようになっていった。運動会前日も体育館で合同練習。「腕をピンと伸ばすとかっこいいよ!」「もっと大きな声が出るとぺんちゃんが空から聞いてるかもよ!?」など細かな指導をしながら声掛けしていくと子ども達の振りは大きくなり掛け声も元気な声に変わっていった。それだけでなく「Aちゃんのジャンプは大きくて素敵!」とこちらが褒めると「ほんとだ!本物のペンギンみたい。」「私もやってみよう!」と友達のことを褒めたり、良い所を真似するなど子ども達同士で刺激し合う姿も見られた。そして運動会当日。家の人に見てもらうのを楽しみにしていた子ども達は元気一杯ニコニコ笑顔で踊れていた。空はくもり空だったが、その時には晴れ間も見え、子ども達からは「もしかしてぺんちゃん見に来てたんじゃない!?」「大きな声で『サンバ』って言ったから届いたかなぁ?」などと想像を膨らませていてとても微笑ましかった。又、運動会後も他学年とお互いの踊りを教え合う運動会ごっこもした。そこでは「最初は手を腰にするよ!」「『サンバ』って大きな声で言ってね!」など練習の時にこちらが声掛けしていたのと同じように、ちびっこ先生になって教えている子ども達だった。このように衣装作りから運動会ごっこまで友達と楽しみながら取り組めるようになってきた年少組。様々な行事を通してさらに成長していって欲しい。