梅雨時の室内遊び

普段から戸外での集団遊びを存分に楽しんでいる子ども達は、室内でもお互い刺激を受けながら、集団ならではの遊びを楽しんでいる。雨が続くこの雨が続くこの時期、継続する事で遊びの幅も広がる。室内でもふたばらしい遊びを盛り上げて行きたい。

 

《年少》

ある雨が降った日、子ども達に「みんなお寿司食べたことある?」と聞いてみる。すると「食べた事ある!!」「僕えびと卵が大好きなんだー!」「私はマグロが好き!」と話が盛り上がりお寿司屋さんごっこをすることになった。お寿司は新聞紙を丸めたものを酢飯に見立てて画用紙を上に乗せて出来上がり。「黄色は卵の色じゃない?」「オレンジはえび?」「私が好きなサーモンの色かも!」とイメージを膨らませ作って行く。お寿司が出来上がると、今度は「お寿司屋さんには机と椅子もあったよね!」と準備し、本格的なお寿司屋さんの完成!「いらっしゃいませー!」とこちらが大きな声を出してお客さんを呼び込む。しかし子ども達は恥ずかしさから「いらっしゃいませー…。」と小さな声だった。お客さんが来て「僕マグロほしい!」「私は黄色のお寿司にしようかな…?」「カッパ巻きはありますか?」と尋ねる声に「どうぞ!」「こちらですよ!」とお寿司を渡していく。「美味しかったです!」と言われるとお店の子は嬉しそうな笑顔を見せる。その時「いくらですか?」と聞かれるとなんと「1円です!」と答えた子が!皆「えー!そんなに安いの?」と驚きだったが子ども達は自分で値段設定をしたので満足気な表情をしていた。自分達で作った達成感と、美味しいと行ってくれた!沢山食べてくれた!と嬉しさを感じる事で、段々と皆大きな声でお客さんを呼び込む姿があり、終わってからもまたお寿司屋さんやろうねと楽しい経験が次へと繋がっていくのである。このようにごっこ遊びが大好きな年少組。これからも想像力を育みながら皆で楽しく遊べるようにしていきたい。

 

《年中》

「今日はお祭りごっこをしようかな~?」とこちらの声に「いいね!」「楽しそうだから早く始めよう!」と子ども達が集まってきた。「お祭りにはたこ焼きとか、かき氷があるよね!」「後は輪投げとか的当ても!」と想像を膨らませる。今までにも様々なごっこ遊びをしてきた事もあり、着々と準備をし、室内が次から次へとお祭りに変身していった。園内を探検していた他クラスを見つけると、「お祭りやってますよ~!」「是非遊びに来て下さい!!」と呼び込みを始める。それを聞くと皆「お祭りだってー!」「何それ!行ってみよう!」と興味津々で目を輝かせていた。「失礼しまーす!」とお客さんが入って来ると、「いらっしゃいませー!」「こちらの冷たいかき氷をどうぞ!」「このたこ焼きも熱々でとっても美味しいですよ!」と沢山の食べ物を渡し、気がつけばお客さんの腕の中は食べ物で一杯に。更に食べ物コーナーの奥には段ボールに穴を開けた的当て(ボールを投げ入れる)もあり「ハートや三角の穴が空いててかわいい♡」「早くやってみよう!」とお客さんが集まってきた。しかし難しかった様で「あれ、入らないなぁ…」と苦戦していると「もう少し上に投げてみて!」とすかさず店員役の子がアドバイス。アドバイス通りに投げると見事入り「おめでとうございます~!」と大盛り上がり!「次やりたい!」「私にもやらせてー!」と列が出来るほど人気だった。ごっこ遊びの種類は無限大で、子どもと考えれば様々な楽しい遊びが出来上がる。かれからも他クラスとの交流も深めながら遊びを盛り上げて行きたい。

 

《年長》

年長組では、室内ゲームもよく行うのだが、「何して遊ぶ?」と聞くと真っ先に上がるのが椅子取りゲームだ。準備の時から「椅子持ってきてー!」「こうやって後ろ向き(外向き)にするんだよ。」と声を掛け合い楽しそうな子ども達。「ミュージック!?」という担任の声かけに「スタート!」と答え、「♪新時代は~」と流れる曲を歌ったり踊ったりしながらゲームを楽しむ。音楽が止まり座れなかったのは誰かな!?と見渡すとなぜか全員が座っていた。「あれ!なんで!?」「あ!椅子減らすの忘れてたんだ!」とまさかのハプニングにみんなで大笑いする場面も。またあるクラスでは、椅子に座れなかった子は、変身グッズを使って変身しながら応援係になる。「水の呼吸壱ノ型応援切り!!」と変身したキャラクターのセリフをアレンジしたり「私は妖精!パタパタ~」とみんなの周りを回りながら応援するなど、子ども達はどんな事でも楽しい遊びに変えてしまう。最近では「次は椅子2個減らすよー!」と今まで担任が行っていた事をよく見ていてミニ先生の様に進行してくれる子もいて頼もしい。ある時、同時に椅子に座りお互い譲れなくなってしまった事があった。すると周りの子達が「じゃんけんしたら良いんじゃない?」「負けちゃっても音楽一緒にかけようよ!」と提案をし、自分達で解決する力もついてきた。勝ち負けが決まった後も周りの子達のおかげか、2人ともなんだか嬉しそうだった。また、友達が勝つと自分の事の様に喜ぶ姿や「惜しかったね!」と励ます姿など仲間意識が芽生え、周りを気遣い、思いやる心が育ってきている様に感じる。これからも子ども達の成長を見守りながら、沢山の思い出を一緒に作って行きたい。

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