《年少組》季節遊び
公園に散歩に行った時のこと。落ち葉が沢山あるのを見つけ「投げ合いっこだー!それー!」とこちらが葉っぱを投げると「きゃー!!」「私もやる!」「僕も。」とすぐに沢山の子達が集まってきた。「花火みたいだね。」「きれーい。」と皆で何度も葉っぱを投げ合っていると、ある子が「ねぇ、見て。この葉っぱは恐竜の足みたいだよ。」と葉の形に気が付く。すると「本当だ!」「こっちはチューリップ!」「これは顔みたい!」「なんだか怒ってるみたいで面白いね!」とそれぞれ見つけた葉っぱを見せ合っていた。他の場所ではどんぐりの殻をむいている子達が…。「何してるの?」と聞くと、「どんぐりが茶色だけじゃなくて色んな色してるんだ!」「こっちは緑だけどあれは赤。」「赤色はいちご味だったりして!?」「おいしそー!」と食べた時の味を想像する子ども達の発想はとても面白い。皆で笑顔になっている表情もとてもかわいらしかった。また、草が子ども達の背よりも高く、トンネルの様になっている通り道がいくつかあった。すると「なんだか迷路みたい!」「皆で探険しに行こう。」と何人かの子達と私も一緒にその中へ…。「わぁー、トンネルだぁ!」「すごい!でも危険が沢山だから気をつけて!」「皆7,ちゃんとついてきてね。」と探険隊になりきって草むらをどんどん進む姿はとても頼もしく思えた。分かれ道では「僕はこっちに行ってみるね。」「私達はあっち。」と別々の道を進んだ子ども達だったが「やったー!出れたよ!」「こっちも!」とお互い無事に出口に出られ喜び合う。「すると楽しかったのか「もう一回やろう!」と何度も繰り返し遊んでいたのだった。この様にこちらのちょっとした投げかけで子ども達の想像がどんどん広がっていき、さらに楽しい遊びへと展開していく。自然は子どもにとって最高のおもちゃだ。今しか味わえない季節遊びを子ども達と満喫していきたい。
《年中組》月の歌
学年によって異なる月の歌がある。今月12月の年中の歌は『サンタのおじさんやってくる』だったのだが、そのことを伝えると「サンタさんが出てくるんだね!」「他には何が出てくるんだろう?」と興味を示していた。初めて歌う時には、まず伴奏は付けずに歌う。今でもその歌に合った振りを付ける事が多かったので、トナカイが出てくる歌詞の所で「トナカイさんはやっぱり角かな?」「そうだね!こう?」と人差し指を頭に乗せてどんな振り付けを付けるかという話を始めた。すると次々に意見が出て、ある子の「トナカイの角って1つじゃなくていろんな方に分かれているよ!」と言った言葉から「うん!知ってる!」「じゃあ2本にするのはどうかな?」「じゃあトナカイさんのところは皆が好きな数にしよう!」とトナカイの角を表す振りのところでそれそれ好きな本数の指を立てることになり、毎回歌う時の楽しみになっている。また、他のクラスでは、“サンタがくるくるクリスマス”という歌詞があり「ここはくるくるだから回るのがいいかも!」「でも歌う時回ったらぶつかりそう…。」「あ!手をくるくるするのは?」「うん、いいね!」と次々に意見が出てあっという間に両手でくるくると回す振り付けに決まった。回す振りが気に入ったのか皆笑顔で手を動かしていたのだが、“回る”という意味で捉えていた子どもが可愛らしくて思わず笑ってしまった。このように子ども達と考えながら振り付けをし歌う事で、楽しんで月の歌を覚える事が出来る。また、誕生会で学年全体で歌う際、クラスによって違う様々な振り付けを見ることが出来るのも醍醐味の一つだ。これからもこういった子どもたちとの時間を大切にし、楽しく過ごしていけるように援助していきたい。
《年長組》もちつき
もちつきの話をすると「やった!おもち大好き!」ととても嬉しそうな表情を見せる子ども達。「年中の時は何味があったか覚えてる?」と聞くと「きなことあんこ!」「のりが付いたおしょうゆのおもちもあったよ!」「いそべだよね!」と去年のことをよく覚えていて「私はあんこが好き!」「僕は全部大好き!」「もう!Aくんったらくいしんぼうだなぁ!」と話が盛り上がり楽しみにしている様子が伝わってきた。今年はクラスで掛け声を決めることになり、「皆はどんなおもちになってほしい?」と聞くと「のびのびおもち!」「きらきらおもちがいい!」と次々と意見が出てくる。中には「スーパーなおもち!」と言う子もいて「スーパーなおもちって何かすごそう!」「すっごくおいしいんじゃないの!?」と子どもらしい案も。掛け声が決まると、うすに見たてた積み木と新聞紙でつくったきねで練習を行う。クラスで練習していると、隣のクラスからも掛け声が聞こえてきて「〇〇組も練習してるよ!」「僕達も負けない大きな声でやろう!」と他のクラスからも良い刺激を受けながら本番を楽しみに過ごした。もちつき当日、園庭に行くとお米の甘い匂いがしていて「いい匂い!」「早く食べたいよ~!」とわくわくする子ども達。自分のクラスの番になり、全員がついた後、うすをのぞくと「わー!すごいもちもちだ!」「上手に出来たんじゃない!?」と目を輝かせていた。頑張ってついたおもちを食べる子ども達はとてもいい表情をしていて「何かお店に売っているおもちよりも美味しい気がする!」「それはそうだよ!だって皆で作ったおもちだからね!」と一緒に頑張ってついたおもちだからこそ美味しさも倍になっていた。