専任の講師と行なうからこそ、より専門的なことに取り組んだり、普段の活動と違う経験が出来る正課。学年毎に合わせた活動を楽しく行なっている。
《年長》美術
毎年作品展で飾る共同画。子ども達は自分が年長になって出来るのを楽しみにしていた。まず初めに、各クラス5グループに分かれ、その中で1人ずつモデルを決める。次にモデルが模造紙の上に寝て、その子の形を皆でなぞっていく。しかし、体が紙に収まらずはみ出してしまう事も。すると講師から「紙に収まる様に色んなポーズをやってごらん!」とアドバイスが。すると「体を斜めにしてみて!」「腕とか足を曲げてみる?」「走ってるようにも見えるね!」「こっちはカエルのジャンプみたい!」とそれぞれ個性豊かな面白いポーズが出来上がる。そこにクレパスで表情や洋服の模様などを細かく描いていくと、等身大の友達が描き上がった。共同画は2日間に分けて完成させていくのだが、次の美術の時間には、描き上がった絵を切り取り、別の大きな模造紙に5人並べて貼る。「でんぐり返しさせてみる?それとも側転?」「この2人、リレーのバトンパスしてるみたいだから隣にしよう!」と相談し貼り合わせるとバラバラに描いた絵が1つの作品になっていく。次に空いている所に絵の具で絵を描いていった。「ピクニックしているみたいにしよう。」と花や葉っぱを描いたり、「この子は何か蹴っているみたいだからサッカーボール描いたよ!」と想像を膨らませ、書き進める。しばらく経ち「1回離れてみよう。どうかな?」と講師が問い掛けると「下の方まだ描けそう!」「ここもだ!」「私はあっち描く!」と最後には元の紙が見えなくなる程、思い思いの絵で埋まっていた。このような大きい紙に絵を描くことは滅多にないが、体全体を使い年長らしくダイナミックに描くことが出来た。美術の時間は専門の講師ならではの活動で、子ども達は毎回刺激を受け楽しんでいる。
《年中》体操
年中になってから始まった体操。マット運動や跳び箱など、毎週様々な事に挑戦している。2学期からは鉄棒を行なう事になり、前回りを練習していた。まずは講師の先生のお手本を見るのだが「わー凄い!」と目を輝かせていたり「落ちたりしないかな・・・。」と不安そうな表情を浮かべる子も。「手を離さない事、お腹を見て回る事に気を付けようね!」とポイントを教えてもらい、1人ずつ補助をしながら前回りをしていく。順番に行なっていると「怖くて出来ない・・・。」と泣いてしまう子が。「友達がやっている所をもう一度見てみようか。」と声を掛け様子を見ていると、補助なしで回れる子を見て「Aちゃん凄い!」と思わず涙も止まり拍手をしていた。その姿を見て、周りにいる子が「しっかり、ぎゅーって鉄棒を掴んでいれば大丈夫だよ!」「頑張れ!」と、アドバイスや応援をしてくれる。すると「よし、やってみる!」と、友達に勇気をもらい挑戦する気持ちになった。すかさず講師の先生が「まずはジャンプして跳び乗る所だけやってみよう!」と声を掛けてくれて、出来たら次は体を半分に折りたたんで布団のポーズ、それが出来たら回る、と少しずつステップアップしていくと「出来たー!」「やったね!」とついに恐怖心を乗り越え前回りが出来たのだ。1つ出来る様になった事で自信がつき、その後は逆さ回りなどの新しい技にも自ら挑戦し、取り組んでいた。このように友達から刺激を受ける事で、少し難しいことにも挑戦出来る。体操は1人で行なうものもあれば、鬼ごっこや2~3人組で行なうものもあり、友達と関わりながら楽しんでいる。
《年少》プール
プールは子ども達が楽しみにしている活動の1つだ。専任の講師に様々な事を教わっていくのだが、初めの頃は担任ではない先生ということで緊張した様子だった。しかし「友達と並ぶ時はくっつき虫だよー!」「一緒に歌ってみて、さんはい!」「♪くっつき虫虫あなたと私とぴったんこ♪」と整列する時にも、面白く指導してくれる為「ふふふ。」「何それー!」「ぴったんこ♪」とすぐに笑顔に変わっていった。今はビート板を一人一人が持ち“けのび”や“バタ足”の練習をしているのだが、初めは模倣遊びから行なっていった。ビート板をハンドルに見立て左右に傾けながら「ぶーん!」「ぷっぷー!」「どこに行こうかなー?」と歩き回ったり、頭に乗せ雨(水しぶき)をよける傘にしたりビート板に慣れていく。これがある事で子ども達はビート板がどのような物か理解して使うことが出来るのだ。また、水に慣れるために皆で恐竜に変身することもある。「大きく足を上げて歩くよー!」と言う講師の声掛けに「がおー!!」と半分水に入った輪っかをくぐったり浮かばせた輪っかをまたいだりする。「わー!!」「どしんどしん!!」「食べてやるー!」と可愛い怪獣達がいっぱいに。そんな楽しい雰囲気の中行なっていくと水が苦手な子も少しずつ慣れ、様々な事に取り組める様になっている。少しずつ専門的なことも増えていくが、出来た時の子ども達の達成感溢れる顔がたまらない。