水・泥遊び

「泥んこは、汚れるからイヤ…」「水遊びは、顔にかかって苦手…」そんな気持ちからスタートする子もいれば、どちらもダイナミックに遊び出す子もいる。きっかけは様々だが、決して無理強いせず状況により担任は「パンツに着がえるだけでもいいよ。」と伝える。子どもの心を開かせるには、この時期の担任の関わりも重要であり何らかの形で手を打ちたい。「夏ならではの水・泥遊びの楽しさを存分に味わって欲しい…」と思うのである。
 年少の担任は、砂場に大きく水を溜めて、温泉と称し、ディズニーランドのアトラクション風に歌を歌いながら抱っ子して、少しだけお尻をぬらしてみる。「あれー、ぬれちゃったね!」「気持ち良い?」と聞くと「苦笑いでうなづく」また別の担任はドロパックと称し担任自ら寝転んで、子ども達に泥の感覚を味わってもらいながら、担任の体を泥だらけにしている。他の学年がダイナミックに遊んで出来た大きな水たまりは、暑い日差しによりいつの間にかぬるま湯へと変わり、そこに両足を伸ばして浸りながら「あったかーい」とにっこり笑顔も見られる。
 年中は、担任が他クラス・他学年の先生から激しく水をかけられてる姿を目の当たりにし「あぁ、やられた。」「○○くん、やっつけて来て!」と言うと、担任の仕返しをしに真剣な表情で立ち向かって行く。年長児ほど大きな容器を使って上手くこなせなくても、自分の身に合った大きさを選び上手く使いこなしている。また泥のトロトロチョコレートやカレーを作って、売り子、買い手に役決めをし、小さな子どもの世界がくり広げられている。
 年長は、どのクラスよりも早く出て洗面器を使って水のかけ合いを楽しむ。先生対子どもの水のかけ合いは難易度も高く、自分よりはるかに大きい大人に水をかけることは容易ではなく技術も要する。しかし、日々の積み重ねが技術力もついてきて、担任から「いいよ。」「上手いね。」とほめられ昨日より今日、今日より明日…変化していくのである。
 どの学年も、春のスタートでは芽生えていない担任との信頼関係が水・泥遊びを通して築き始めていき、仲間同士のつながりも見えてくる。1学期終業式の半日保育の日であっても、惜しまず大人も子どもも存分に解放感を味わう姿が見られた。この様に、駆け出しの年少から、ちょっと知っている年中、経験豊かな年長児へと、夏恒例のふたばの伝統は、確かに引き継がれていく。
夏の間、お母様方にはご理解ご協力を頂き、パンツ等の洗濯をありがとうごさいました。

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